サーバーサイドアプリケーションの対策と有料問題集を一部紹介
サーバーサイドアプリケーションとは?
サーバーサイドアプリケーションでは、試験要項記載のサーバ及びクライアントにおけるスクリプトとプログラムの内容について学習します。
2級ではPHPを中心とするサーバーサイドアプリケーションに関する基本的な知識を問われることがメインでしたが、1級では2級以上の知識と深い理解、実務経験が求められるレベルの実装に関する高度な知識が問われます。
例えば、ビルトイン関数がPHPのバージョンによって実行結果が異なるものがありますが、その正しい使い方や実行結果などが問われます。そのため、過去問を数年分やった程度の知識ではとても対応できない内容となるため、実務経験なしでは極めて難しいレベルの問題となります。
また、豊富な実務経験を持っていたとしても、最新バージョンのPHPの仕様に関する正確な知識がないとPHPの問題では苦戦することになるでしょう。
具体例をみた方がイメージしやすいので、2級と1級の過去問を抜粋して比較してみましょう。
サーバーサイドアプリケーション1級と2級の過去問を比較
ウェブデザイン技能検定2級の過去問では、サーバーサイドアプリケーションは以下のような問題が出題されています。
PHP の Error クラスは、PHP7 から新設された。
- ウェブデザイン技能検定2級過去問より -
この問題の正解は1(正しい)です。基本的なPHPのバージョンの知識を問う問題です。
では、1級の過去問を見てみましょう。
次の PHP のコードを実行した場合の変数 $a の値について、PHP5 では 1、 PHP7 では 2 となる。
- ウェブデザイン技能検定1級過去問より -list($a, $b) = [1, 2];
この問題の正解は2(不正解)ですが、すぐにわかったでしょうか?PHP5と7の違いについては、PHP公式マニュアルのPHP 5.6.x から PHP 7.0.x への移行の内容を正しく理解していないと正解にたどり着くことは難しいです。2級までに求められる基本的な知識だけでは対応できないことがすぐに理解できるでしょう。
PHP公式マニュアルは、初見では難しいと感じることも多いでしょうが、PHP公式マニュアル記載の内容を正しく理解して実装する程度の実務経験は1級を受検するレベルには不可欠と言えるでしょう。はっきり言いますが、PHPマニュアルも過去問も読むだけで理解できると思わないほうがいいでしょう。マニュアル記載の内容だけでもいいので、少なくともご自身でスクリプトを書いて動かしてみるという経験をすると、理解が深まるので1級を受検される方は、ぜひそのような経験を積んでみてください。
過去問3年分の150問からわかること
1級のサーバーサイドアプリケーションの過去問3年分を調べてみると、以下のような問題が出題されています。※選択肢もしくは正誤問題。
PHP において、数字の 0 と文字の 0 を区別することのできる比較演算子はどれか。適切なものを以下より 1 つ選択しなさい。
次のコードは PHP の MySQLi によりデータベース my_db の tours テーブルから id の値を指定してカラム名id と title の値を取得している。適切な出力を得るために A の部分に記すべきコードを以下より 1 つ選択しなさい。
<?php $mysqli = new mysqli("localhost", "user_name", "user_pass", "my_db"); $key = $_GET['id']; $sql = "SELECT id, title FROM tours WHERE id = $key"; $stmt = $mysqli->prepare($sql); A ; $stmt->execute(); var_dump($stmt); ?>次の PHP のコードを実行した結果を以下より 1 つ選択しなさい。
- ウェブデザイン技能検定1級過去問より -$a = 9; if($a == 011){ print "true"; }else{ print "false"; }
PHPは、最新バージョンの仕様だけではなく安全なデータベースへの接続方法とデータの取得方を理解している必要があることがわかるでしょう。つまり、これが直感的に理解できている状態で試験に臨まなければ、とても対応できないということです。そのような状態になるためには、サーバーサイドエンジニアとしての実務経験が2年以上は必要なレベルになるでしょう。
ここまでで、サーバーサイドアプリケーションでは、特にPHPやデータベース接続方などについてかなり高度な知識、理解が求められることがわかりました。
しかもこれらの問題は異なる年に出題されていることから、毎年少しずつ傾向が変わることを意味しています。これでは、過去問をマスターしたとしても、ウェブデザイン技能検定1級試験の対策は不十分になる可能性が高いと言えるでしょう。
ウェブデザイン技能検定1級合格のための対策
ウェブデザイン技能検定1級合格のためには、過去問の演習だけでは難しいことがわかりました。では、どのような対策を行えばいいでしょうか?
最も効果的かつ現実的な対策は、過去問で出題されたカテゴリーに関する学習を深めていくことです。
サーバーサイドアプリケーションの場合は、これまでの過去問で出題されたことのある以下の分野を、過去問で出題されていない内容を中心に学習を深めていくことで、出題頻度の高い分野を網羅的に学習することができます。その結果、過去に出題されたことない内容の問題が出てきても、対応できるようになるでしょう。
- PHPの旧バージョンと最新バージョンの違いについての正確な理解
- PHPのビルトイン関数の使い方と実行結果に関する正確な理解
- PHPを使った安全なデータベース操作に関する正確な理解
さらに、出題頻度に関わらず、試験要項記載の分野を網羅的に学習を深めることで、より合格率を高めることができるでしょう。
自分の力だけで乗り越えられるか?
ご自身で過去問以外の内容についても学習を深めることができれば、難易度の高いウェブデザイン技能検定1級も合格できるでしょう。
しかし、ゼロから勉強方法を見つけ出しトライアンドエラーを繰り返すことになるため、合理的な勉強方法を確立するのは簡単ではありません。
おそらく、ウェブデザイン技能検定1級合格を目指す方は、意識が高く仕事以外にも多くの自己研鑽をしていたり、家族をお持ちの方もいるでしょう。そのような環境下で、自分の力だけでゼロから合格につながる勉強方法を確立するのは、多くの時間と労力がかかり、極めて難しいのではないでしょうか?
サーバーサイドアプリケーションの有料問題を一部紹介
ウェブデザイン技能検定1級学習サイトで用意している、サーバーサイドアプリケーションの有料問題を一部紹介します。
有料問題の一部とサンプル問題をやってみて、ウェブデザイン技能検定1級合格のための勉強に役立つと思ったら、ぜひ有料問題集にチャレンジにしてみてください。
ウェブデザイン技能検定1級学習サイトの使い方
まずは、サンプル問題をやってみてください。
サンプル問題で要領を掴んだら、有料問題集にチャレンジしてみてください。
有料問題集を申し込んでいただくと、月額3,300円ですべての問題集をフル活用することができます。一度受験した経験がある方は、3ヶ月もあれば十分に学習できるでしょう。 2級合格者で初めて1級に臨むという方は、6〜12ヶ月を目安に学習してみましょう。勉強時間にすると1日30分として、90~180時間もあれば十分な実力がつくはずです。
じっくり勉強して理解を深めたり、1級試験に備えたいという方もいらっしゃるでしょう。 その場合は、年割りプランがおすすめです。2ヶ月分お得でじっくり1年間問題集をフル活用して本番に臨めます。
ぜひ、ウェブデザイン技能検定1級学習サイトをフル活用して、ウェブデザイン技能検定1級合格を勝ち取ってください!