インターネット概論の対策と有料問題集を一部紹介

インターネット概論とは?

インターネット概論では、試験要項記載のインターネットの仕組みやネットワーク技術、インターネットにおける標準規格・関連規格の動向、ウェブブラウジング技術、セキュリティ技術など幅広いカテゴリーの内容について学習します。

2級では上記の内容に関する基本的な知識を問われることがメインでしたが、1級では2級以上の知識と深い理解が問われます。例えば、セキュリティ技術では、クリックジャッキング攻撃を防ぐための具体的な方法などが問われます。

そのため、過去問を数年分やった程度の知識ではとても対応できない内容となるため、幅広いカテゴリーを網羅的かつ高度な知識を積み上げていくような勉強をしてきかないと極めて難しいレベルの問題となります。

具体例をみた方がイメージしやすいので、2級と1級の過去問を抜粋して比較してみましょう。

インターネット概論1級と2級の過去問を比較

ウェブデザイン技能検定2級の過去問では、インターネット概論は以下のような問題が出題されています。

HTTPS は標準で TCP の 80 番ポートが使用される。

- ウェブデザイン技能検定2級過去問より -

この問題の正解は2(誤り)です。基本的なセキュリティ技術の知識を問う問題です。

では、1級の過去問を見てみましょう。

リバースプロキシを次の通りに設定した。このリバースプロキシが動いているサーバを example.com とした時に、https://example.com/web にアクセスすると  と記述されたCSS が読み込まれなかった。CSS ファイルはドキュメントルート直下の css ディレクトリにある。この原因を以下より 1つ選択しなさい。
Apache の設定

SSLProxyEngine on
ProxyPassReverse /web https://192.168.0.1:3000/web/
                                    
  1. Apache で SSL の使用する 443 番のポートがファイアウォールで塞がっている。
  2. example.com と 192.168.0.1 とドメインが異なるため。
  3. リバースプロキシサーバで 3000 番のポートがファイアウォールで塞がっている。
  4. リバースプロキシの設定が https://192.168.0.1:3000/web になっていない。
- ウェブデザイン技能検定1級過去問より -

この問題の正解は4ですが、すぐにわかったでしょうか?1級レベルとなると、プロキシの設定やトラブルシューティングに関する知識まで求められます。2級までに求められる基本的な知識だけでは対応できないことがすぐに理解できるでしょう。

過去問3年分の150問からわかること

1級のインターネット概論の過去問3年分を調べてみると、以下のような問題が出題されています。※選択肢もしくは正誤問題。

500 台のクライアントを同一のセグメントに配置する際に、未使用IP アドレスが最小になるサブネットマスクを、以下より1 つ選択しなさい。

  1. 255.255.252.0
  2. 255.255.253.0
  3. 255.255.254.0
  4. 255.255.255.0

マルチキャストにて放送を行う場合、宛先の IP アドレスはクラス D である。

ウェブサイトのセキュリティ対策として誤っているものはどれか。以下より1つ選択しなさい。

  1. 外部から渡されるパラメータを出力する際にはエスケープ処理を行う。
  2. セッション ID を連番で発行することにより厳密に管理する。
  3. HTTP ヘッダには改行コードを許可しない。
  4. 不要なユーザアカウントは停止または削除する。
- ウェブデザイン技能検定1級過去問より -

いかがでしょうか?この中で正しく理解している状態で答えられる問題はあったでしょうか?インターネット概論は、多岐にわたる分野を含むためすべての分野で豊富な実務経験を持って臨むということは現実的ではないでしょう。では、これらの内容はどのように学習すれば合格レベルの実力に高めることができるのでしょうか?

しかもこれらの問題は異なる年に出題されていることから、毎年少しずつ傾向が変わることを意味しています。これでは、過去問をマスターしたとしても、ウェブデザイン技能検定1級試験の対策は不十分になる可能性が高いと言えるでしょう。

ウェブデザイン技能検定1級合格のための対策

ウェブデザイン技能検定1級合格のためには、過去問の演習だけでは難しいことがわかりました。では、どのような対策を行えばいいでしょうか?

最も効果的かつ現実的な対策は、過去問で出題されたカテゴリーに関する学習を深めていくことです。

インターネット概論の場合は、これまでの過去問で出題されたことのある以下の分野を、過去問で出題されていない内容を中心に学習を深めていくことで、出題頻度の高い分野を網羅的に学習することができます。その結果、過去に出題されたことない内容の問題が出てきても、対応できるようになるでしょう。

  • リバースプロキシとフォワードプロキシの役割の違いと基本的なトラブルシューティングについての正確な理解
  • サイバー攻撃の種類とその違い、対策についての正確な理解と網羅的な知識
  • インターネットプロトコルに関する正確な理解と網羅的な知識

さらに、出題頻度に関わらず、試験要項記載の分野を網羅的に学習を深めることで、より合格率を高めることができるでしょう。

自分の力だけで乗り越えられるか?

ご自身で過去問以外の内容についても学習を深めることができれば、難易度の高いウェブデザイン技能検定1級も合格できるでしょう。

しかし、ゼロから勉強方法を見つけ出しトライアンドエラーを繰り返すことになるため、合理的な勉強方法を確立するのは簡単ではありません。

おそらく、ウェブデザイン技能検定1級合格を目指す方は、意識が高く仕事以外にも多くの自己研鑽をしていたり、家族をお持ちの方もいるでしょう。そのような環境下で、自分の力だけでゼロから合格につながる勉強方法を確立するのは、多くの時間と労力がかかり、極めて難しいのではないでしょうか?

インターネット概論の有料問題を一部紹介

ウェブデザイン技能検定1級学習サイトで用意している、インターネット概論の有料問題を一部紹介します。

有料問題の一部とサンプル問題をやってみて、ウェブデザイン技能検定1級合格のための勉強に役立つと思ったら、ぜひ有料問題集にチャレンジにしてみてください。

ウェブデザイン技能検定1級学習サイトの使い方

まずは、サンプル問題をやってみてください。

サンプル問題で要領を掴んだら、有料問題集にチャレンジしてみてください。

有料問題集を申し込んでいただくと、月額3,300円ですべての問題集をフル活用することができます。一度受験した経験がある方は、3ヶ月もあれば十分に学習できるでしょう。 2級合格者で初めて1級に臨むという方は、6〜12ヶ月を目安に学習してみましょう。勉強時間にすると1日30分として、90~180時間もあれば十分な実力がつくはずです。

じっくり勉強して理解を深めたり、1級試験に備えたいという方もいらっしゃるでしょう。 その場合は、年割りプランがおすすめです。2ヶ月分お得でじっくり1年間問題集をフル活用して本番に臨めます。

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